十一月花形歌舞伎Kabuki

●140th明治座です。

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蜘蛛糸梓弦
くものいとあずさのゆみはり

市川猿之助六変化相勤めし申し候

蜘蛛の精

猿之助はさすが軽やかに舞っていました。

イヤフォンガイドが海老反りなどの場面で
「この技は難度が高いです」とまるで
体操競技の解説のようでおもろかったです!

ギャラリー

橋本明治 筆

明治座開場の図
三代目歌川国貞
1893(明治26年)



『蜘蛛絲梓弦』
 平安時代、物の怪に取り憑かれた源頼光の館では、家臣の碓井貞光(男女蔵)と坂田金時(亀鶴)が宿直して頼光を守護している。その二人のもとへお茶を持参したのは、童の熨斗丸(のしまろ)(猿之助)。しかし、貞光と金時が変化だと怪しむと、熨斗丸は蜘蛛の糸を出して姿を消す。その後、薬売りの彦作(猿之助)や新造の八重里(猿之助)が頼光を訪ねて来るが、これらも全て物の怪。物の怪を逃して悔しがる貞光と金時のもとへ、座頭の亀市(猿之助)が姿を現すので、二人は仙台浄瑠璃を所望する。だが、この亀市も物の怪で、二人はその後を追う。
やがて奥から頼光(門之助)と傾城薄雲(猿之助)が現れ、逢瀬を楽しむが、俄に薄雲の様子が怪しくなるので、頼光が剣で斬りかかると、薄雲は蜘蛛の糸を出して消える。この騒ぎを聞いた家臣の渡辺綱(猿弥)と卜部季武(米吉)は、蜘蛛の化生の仕業と察して、平井保昌(右近)にも知らせ、その後を追う。やがて葛城山に千年の功を得た蜘蛛の精(猿之助)が現れ・・・
 古くから伝わる源頼光の土蜘蛛退治の説話は、能楽や長唄舞踊の『土蜘』など、数多くの作品に取り込まれてきました。『蜘蛛絲梓弦』は、明和七(一七六五)年に江戸市村座で初演された作品で、蜘蛛の変化を早替りで見せ、好評を得ました。この度は、新猿之助が童、薬売り、新造、座頭、傾城、蜘蛛の精の六役を早替りの趣向で踊り分ける注目の変化舞踊です。




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