清宮質文展 SEIMIYA  NAOBUMI

●私が清宮作品に触れることができたのは、
過去に十数点にも満たないのです。


ふとおとずれた脇田美術館で、
たくさんの作品にめぐりあえたのは幸運でした。
希少な機会でした。



脇田&清宮
二人の作品は呼応して、
対話を生み出しているように思えました。





2F展示室



2F~1F  エスキース



 蝶

行手の花火

秋の夕日

星占い

水辺の窓  ガラス絵

西の空 ガラス絵1990




繊細なモチーフ。上品な画面。静謐な詩情。木版画の詩人、清宮質文(東京生まれ、1917-91年)の作品は、見る人の心を遠い記憶の世界へと誘います。彼は小さな木版画の中に、無限に広がる心象風景と魂の歌を刻み込みました。しかも一つ一つの作品は、例外なく清冽な詩情にみち、見る人の心を強く魅了する力を持っています。
脇田和は、「清宮さんの作品は普通の版画とはちがう。筆のかわりに版を使って一枚ずつ描く絵なんだ」とのべており、それを聞いた清宮はひじょうに喜んだといいます。 本展では、貴重な個人コレクションを中心にアトリエに遺された作品も加えて、木版画・ガラス絵・素描等約30点、及びエスキース約30点を展示。
清宮質文が敬愛した脇田和作品が並ぶ空間で、二人の作品を同時にご覧いただける機会にぜひご期待ください。


夕日と猫 1979年 木版画

トパーズ 1963年 木版画

清宮質文 <せいみや なおぶみ・1917(大正6)~1991(平成3)年>
画家で版画家の清宮彬の長男として東京に生まれる。1937年(昭和12)年東京美術学校入学。藤島武二教室に入り4年から田辺至教室で学ぶ。1942(昭和17)年東京美術学校油画科卒業。美術教師になる。1944(昭和19)年召集され、翌年復員し、再び美術教師を勤め、その後デザイン会社に勤務。1953(昭和28)年より画業に専念、木版画を中心に水彩画・ガラス絵を制作する。1954(昭和29)年春陽会に初出品、初入選する。以後74(昭和49)年まで出品。1960(昭和35)年以後、個展を中心に新作を発表。1991(平成3)年逝去(73歳)。(HPより)













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