印象派を越えて・点描の画家たち

●もう一つは

ゴッホ、スーラからモンドリアンまで
クレラー=ミューラー美術館所蔵作品を中心に

です。

Divisionism  from  Van Gogh and  Seurat  to Mondrian



19世紀末から20世紀前半のヨーロッパ絵画において色彩は、外界の事物を再現するという役割から次第に解放され、ひとつの表現として自立していきます。色彩の独立は、印象派の筆触分割に、その萌芽を見出すことができます。新印象派の代表的な画家であるスーラは、印象派の感覚的な筆触分割には飽きたらず、科学的な知識をもとに独自の点描技法を開拓しました。色彩を純色の小さな点に分解して描く分割主義は、フランスを超えてヨーロッパ各地に瞬く間に広がります。そして、シニャックによる理論化にも後押しされて、抽象絵画の創設にも大きく貢献しました。オランダからパリに出たファン・ゴッホは、新印象派の技法に大きな着想を得て色彩を探求し、やはり点描を通過したモンドリアンは後年、三原色に分割された宇宙的な調和に満ちた抽象絵画へと到達したのです。

本展は、ファン・ゴッホの優れたコレクションで知られるオランダのクレラー=ミュラー美術館の特別協力のもと、スーラ、ファン・ゴッホ、モンドリアンを中心にした、フランス、オランダ、ベルギーの画家たちによる色彩の探求を検証するものです。国内の所蔵機関の協力も得て一堂に展示される、油彩画、水彩画、素描、約90点にも及ぶ珠玉の作品を通じ、絵画の真髄ともいえる色彩の輝きを新たな目で捉えなおします。(HP)


スーラ<ポール=アン=ペッサンの日曜日>1888
ゴッホ<種をまく人>1888
ゴッホ<じゃがいものある静物>
ゴッホ<若い女の肖像>
ゴッホ<ルビーヌ・デュ・ロワ運河の洗濯場>
ヨハン・トルン・プリッカー<レ・ゾー>
1868-1932
パステル
モンドリアン<色彩のコンポジションB>



●分割主義の流れがよくわかる展開でした。
ゴッホは点描~線描なのでしょうか?

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