カイユボット展  Gustave Caillebotte

●Impressionist  in  Modern  Paris
都市の印象派、日本初の回顧展




ギュスターヴ・カイユボット(1848–1894)はモネやルノワールとともに印象派を代表する画家で、1876年の第2回印象派展以降、5回にわたって印象派展に参加しました。その存在は、仲間の作品を購入することによって、経済的に彼らを支えたほか、印象派展の開催の継続などでも、仲間の意見調整や経済支援などをおこなった人物として知られています。しかし近年では、印象派の画家としての活動に関心が集まり、作品の再評価が進んでいます。すなわち、ドガと同様に、近代都市パリの新しい風俗や都市風景を光り溢れる繊細な筆致で描いた作品に関心が高まっているのです。本展は、印象派を中心とするコレクションを美術館の中核にすえるブリヂストン美術館が、開館以来半世紀を経て、印象派の代表的な画家であるギュスターヴ・カイユボットを日本において初めて紹介しようとするものです。また、弟マルシャル・カイユボットの撮影による貴重な写真作品もあわせて展観します。(HP)









●時代の雰囲気が伝わってきます。
日本では江戸の終わりから明治が始まったころです。
マルシャルの写真も素敵です。










<イェール川のペリソワール>1877年
<キンレンカ >1892年













<見下ろした大通り>1880年
オーベール通りとスクリブ通りの交差点








2011年には、カイユボットの絵画と弟マルシャルの写真を並べて展示する展覧会がパリのジャックマール=アンドレ美術館で開催され、両者の影響関係がクローズアップされました。今回の展覧会でも、カイユボットの絵画に加え、マルシャルの写真が多数展示されています。テーマや構図に独特の現代性をもつカイユボットの作品の魅力を、絵画と写真という観点から探っていくこともできるでしょう。(HP)
<ギュスターヴと犬のベルジェール、カルーゼル広場> 1892年2月

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