高松次郎:制作の軌跡

●東京で見逃した高松次郎展です。
大阪に国立国際美術館をたづねました。

挑戦の軌跡がテーマにそって時系列で
展示されています。




高松次郎 制作の軌跡
高松次郎(1936-98年)は、東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を58年に卒業後、61年から読売アンデパンダン展において作品を発表し、62年には中西夏之、赤瀬川原平とともに美術家集団、ハイレッド・センターを結成してハプニングを行います。60年代中頃からは国内の美術展において受賞を繰り返し、国外でもヴェネチア・ビエンナーレ(68年)、ドクメンタ(77年)において、日本を代表する美術家として紹介されました。高松の名は以後広く国内外に知られます。
高松の制作活動は、技法や素材を限定せず、シリーズ作品を展開させる特異なものでした。「点」、「影」、「遠近法」、「単体」、「複合体」、「平面上の空間」、「形」など、複数のシリーズの連続としての高松の仕事は、総じて現実の世界と視覚的認識のずれに関わります。高松のそうした試みは60年代における人間中心主義を終わらせ、言葉とものの関係を構造的に考える70年代美術の端緒を開きました。
2000年頃からは回顧展を含む美術館での個展が数回開催されます。全ドローイング集、著述集も出版されました。未公開のままアトリエに保管されていた作品も多数紹介され、近年高松の実像は急速に明らかになってきました。
本展は、こうした現状を踏まえながらも、絵画、版画、立体作品のみならず、ドローイング、書籍・雑誌の装幀、絵本の挿画、さらに記録写真などを再調査した上で、展覧会の構成を検討した結果としての回顧展です。企画上、特に留意したのは、日々アトリエで制作されていたドローイングを、思考の変化を微細かつ総合的に示すものとして重視した点、装幀と挿画の仕事を制作時期が特定可能な公開作品として扱った点、記録にしか残っていない作品も含めて、実際の制作状況を推論した点です。
出品作品は、絵画・立体作品・版画約90点、ドローイング約280点、書籍・雑誌・絵本約40点、そして記録写真約40点。広く知られている完成した美術作品からだけでは把握しがたい高松の制作活動の変化や広がりを、時間軸に沿って、ほぼ1年ごとの推移として明らかにしようと試みます。(HP)


女の影  油彩・キャンバス  1984
影 1977

点NO20             正方形によって


●書籍装丁のなかで
コリン・ウイルソン
ミシェル・フーコー
の作品がありました。





私には、内容が難解で
よく理解できなかったけれども
懐かしい作家たちです。





あの本はどこに行ったのかに?

古事記、日本書紀より[国生み] 火の誕生  シルク
遠近法のベンチ  シルク
波1・2   アクリル


B3展示室

 エントランス
 2004竣工 設計― シーザー・ペリ&アソシエーツ・ジャパン他

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