イングリッシュ・ガーデン:世界遺産キュー王立植物園所蔵

 自然の景観を活かし、多種多様な美しい草花を巧みに配して変化に富んだ光景をつくり出すイングリッシュ・ガーデン (英国式庭園)。意外にもそれらの植物の多くはヨーロッパ原産ではなく、大航海時代以来、その美しさとめずらしさに魅せられたヨーロッパの人々により、冒険と探求の結晶として世界中から集められたものです。探検隊やプラントハンター(植物採集家)はアジアや中南米に派遣され、鑑賞用植物の他にさまざまな資源植物も集め、そうした植物は取引されることによってヨーロッパの社会や経済に少なからぬ影響を及ぼしました。
 特に英国においては植物研究と庭づくりへの情熱により、庭園は文化として豊かに発展しました。世界各地からもたらされた植物は記録と研究のためにさかんに描かれるようになり、ここに科学的探究の成果の芸術的な表現であるボタニカル・アート(植物画)という絵画領域が確立されました。それは人々を魅了し、鑑賞熱も高まりました。植物はまたデザイナーたちを魅きつけ、陶磁器、室内調度、テキスタイルや服飾品などに溶け込み日常生活に彩りを添えています。
 18世紀半ばに英国王の私的な庭園として始まったキュー王立植物園(※)は、いまや最先端の植物学の研究機関となり、また22万点のボタニカル・アートを収集し世界有数の植物園となりました。壮大な庭園はロンドンっ子たちの心を癒すいこいの場となっています。長きにわたる植物学と造園技術への貢献により2003年にはユネスコ世界遺産(文化遺産)にも登録されました。(HP)








ダーウィンのビーグル号航海記を
読んだのは、いつのことだろうなどと考えながら
ギャラリーを巡りました。

味わい深いボタニック・アーティストがたくさん存在していたことが、
わかりました。

中には羊皮紙に描かれたものもあり、
その歴史も感じられました。








ところで、ガラパゴス島にいた鳥の名前は?



『ビーグル号航海記』より 
1.オオガラパゴスフィンチ 2.ガラパゴスフィンチ 
3.ダーウィンフィンチ 4.ムシクイフィンチ(ウィキ)



キュー王立植物園
ピーター・ヘンダーソン
マーガレット・ミーン
ウォルター・フッド・フィッチ
シデナム・ティースト・エドワーズ
フランツ・アンドレアス・バウアー


ジョアンナ・ラングホーン

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