クリスチャン・ボルタンスキー  さざめく亡霊たち

●インスタレーション作品が
旧館・新館同時に開催。



フランスの現代美術家クリスチャン・ボルタンスキー(1944年-)は、映像作品やパフォーマンス性の高い作品を制作していた初期から現在まで一貫して、歴史の中で濾過される記憶の蘇生、匿名の個人/集団の生(存在)と死(消滅)を表現してきました。
東京で初個展となる本展では、時代の転換期の中で重ねられた歴史と、往来した人々の記憶を宿す旧朝香宮邸で、<亡霊たち>のさざめく舞台が展開します。踊る影に、名もなき人々の眼差しに、遠い地で微かな音色を奏でている数百本の風鈴に、そしてささやく「声」に、<亡霊たち>は立ち現れます。この<亡霊たち>は、すでに失われた過去のものではなく、「アニミタス」という言葉の語源が「霊魂」のほかに「生命」をあらわすように、今ここに存在しないもの(あるいは、したかもしれないもの)、まだ生まれていないものたちが、この世界に確かに存在し、そうした無数の「他者」と共に私たちは生きているということを伝えるものです。(HP抄)


さざめき亡霊たち


心臓音


眼差し

・・・・・・・・
アニミタス
ささやきの森


風鈴

●アニミタスは13時間の作品なのです。


私には作家意図を十分に汲み取ることはできませんでした。
しかし風のそよぎからSaudade:寂寥と
時の流れを感じました。





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