ルドン:秘密の花園

●ルドンのグラン・ブーケは
当館所蔵なので何度か見ています。
しかし、16点の壁画の部分であることは
知りませんでした。
心地よく興味深い展示でした。








オディロン・ルドンOdilon Redon1840年4月20日〈※異説では4月22日〉 - 1916年7月6日)は、19世紀後期から20世紀初期にかけて活動したフランス人画家である。本名 Bertrand-Jean Redon(ベルトラン=ジャン・ルドン)。ボルドーで生まれ、出生地および近郊の町で育つ。


《グラン・ブーケ(大きな花束)》は、ロベール・ド・ドムシー男爵(1862-1946)の城館を飾った16点の壁画のうちの1点です。1893年にルドンと面識を持った男爵は、城館の大食堂の壁面全体を覆う装飾をルドンに任せます。計画はネオ・ゴチック様式の食堂の壁面全体を覆う大規模なもので、ルドンは総計で36㎡を下らない巨大な壁面を、当初は18分割することを考えました。現在では16点の装飾画が残されています。
1年以上の制作期間を経て、16点の装飾はブルゴーニュ地方のヴェズレー近郊にある男爵の城館に運ばれ、設置されました。そしてその後は、人目に触れることが全くありませんでした。
しかし、16点のうち《グラン・ブーケ(大きな花束)》を除く15点の壁画は、1980年に日本で公開されました。そして1988年には“相続税の美術品による物納”制度によりフランス共和国が取得、現在ではオルセー美術館が収蔵しています。その後は装飾画の中心的な存在だった《グラン・ブーケ》のみが、男爵家の大食堂に残されたままでした。(HP)

ドムシー城の食堂


A



B


C





D








●パステルの定着を
不思議に思っていましたが、
デトランプに
ヒントがあるようです。


デトランプ(détrempe)は、カゼインアラビアガムといった水溶性の固着剤を用いた絵具・塗料である。多くは白色顔料と混ぜて不透明にし、室内装飾や舞台美術に用いられる。

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