ボイス➕パレルモ: BEUYS ➕PALERMO 2021・08・24

■ ブリンキー・パレルモ(Blinky Palermo, 1943-1977)

 生まれたのは1943年、戦時下のライプツィヒ。双子の弟ミヒャエルとともにすぐに養子に出され、ペーター・ハイスターカンプとして暮らすことになります。一家は1949年の東西ドイツ分裂に際して西側のミュンスターへと移り、そこで彼は高校生のころからジャズなどの音楽と美術に関心を寄せ、1962年にデュッセルドルフ芸術アカデミーに入学します。はじめシュルレアリスムの影響の強い絵画を描いていましたが、64年にヨーゼフ・ボイスのクラスに移って早々、マフィアでボクシングのプロモーターのフランク・"ブリンキー"・パレルモに由来するあだ名をつけられると、そこから「パレルモ」のみを取り出し、そのまま作家名にしてしまいます。学友にはゲルハルト・リヒターやイミ・クネーベルといった現代ドイツを代表する作家たちがいました。
 アカデミー在籍時より、20世紀初頭の抽象絵画や、同時代のアメリカ美術のさまざまな動向に影響を受けながら、カンヴァスや木枠といった絵画の構成要素じたいを問い直す独自の作品を手掛けるようになります。1977年にモルディブに客死するまで、既製品の布を縫い合わせた「布絵画」、建築空間にささやかに介入する壁画、小さなパネルを組み合わせた「金属絵画」などを展開しました。絵画を手段としながらも、意味の生成や感情の表出へは向かわず、むしろ絵画制作をとおしてさまざまな物事の仕組みそのものを問おうとする、そうした繊細な作品は近年徐々に評価が高まり、ドイツ本国のみならずヨーロッパやアメリカで回顧的な展覧会が続きました。実質的な活動期間は15年にも満たないため、残された作品は限られていますが、「作家のための作家」として今なお繰り返し参照されています。(HP)

展示予定作品

約130点(ボイス 約80点、パレルモ 約50点)







●出会うことは不可能と思っていたパレルモ作品、

ボイスとの2人展です。


北浦和の埼玉県立近代美術館を訪れました。



埼玉県
立近代
美術館

設計:黒川紀章





ボイス  :ブリンキーのために



以下全てパレルモ作品


無題 1969

布絵画


無題 1977

アクリル・アルミニウム

フリッパー 1970
シルクスクリーン
4つの方向  1976
アクリル・アルミニウム


青い三角 1969
ステンシル・鉛筆

セロニアス・モンクに捧げる 1973
合板・塗料・鏡




●天才が色々な素材にチャレンジした経緯を理解できます。
油絵・シルク・ステンシル・合板・布絵画・アクリル・アルミニウム
それぞれ洗練されていて繊細でした。














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屋外展示

横たわる人物 1984
フェルナンド・ボテロ



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