Beverly Fishman:Quality of Life
KOTARO NUKAGA(六本木)では、2024年11月16日(土)から2025年1月25日(土)まで、アメリカを拠点
に活動するアーティスト、ビバリー・フィッシュマンによる日本初の個展
「Quality of Life」を開催いたします。
1955年生まれのフィッシュマンは、20年以上にわたり、病気と治療、そしてそれに伴う政治やビジネスを抽象的な言語で表現してきました。本展のタイトル「Quality of Life」(=QOL、生活の質)は、現代社会における個人の自律性、高齢化社会の課題、そして東洋医学の思想に影響を受けた近年のウェルビーイングの潮流を反映しています。フィッシュマンは、この展覧会を通じて、国内の現代人にとって「生活の質」が意味することや、それを取り巻く社会システムについて詩的にも深い洞察をもって問います。私たちは、これからの時代、どのようにして「生活の質」を定義し、追求すべきか。社会システムへの依存と個人の自律性のバランスを、どのようにして取るべきか。そして、芸術は、これらの問題に対してどのような役割を果たすことができるか。そういった問いが浮かび上がるビバリー・フィッシュマンの作品たちは、私達に強い印象を与えると同時に、現代社会における個人の位置づけについて再考を促します。美しく、時に挑発的な作品群を通じて、フィッシュマンは私たちに、自身の生活と社会との関係性を見つめ直す機会を提供していると言えるでしょう。本展が、鑑賞者一人ひとりにとっての「生活の質」が何を意味するのかを深く考察する契機となることを願っています。(HP)
ユニークな作品群です!
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